
どうして わんちゃんに『手作り石けん』が良いの?
一般に市販されている多くのシャンプーには、合成界面活性剤をはじめ香料、防腐剤、発泡剤、再付着防止剤などが含まれています。液体の状態で長い時間の保存が効き、泡立ちも立派、溜めすすぎもOK、洗い上がりは人間が喜ぶほどの香りです。
その点、手作り石けんは合成成分が含まれないので、泡ネットのご使用をお薦めしています。「泡が立派じゃなかったら洗浄力が心配…」と思われがちですが実は、泡立ち=洗浄力ではなく、”泡”が汚れを落としているわけではないのです。石けんには十分な洗浄力があります。
植物由来の天然成分であるオイルとバランスの良い精製ラードに必要以上の熱を加えず、栄養成分を石けんに閉じ込める『コールドプロセス製法』で作った石けんは口元ぎりぎりまで安心してしっかり洗えます。石けんの性質上、すすぎはかけ流し(注水)、泡切れが早く基本的にシャンプー後のリンスは不要です。そして、洗い上がりも合成香料と違いわんちゃんの『香害』にならない程度の天然のやさしい香りです。
人間の1/3~1/5ほどの薄い皮膚を持つわんちゃんの皮膚バリアを護りながら、優しくしっかり洗い上げる『わんちゃんの為の石けん』です。

わんちゃんの皮膚は人間の皮膚より薄くデリケートです。
そんなわんちゃんの為に『しっかり洗えて、やさしい犬の石けん』を作りました♪

Q.犬を人間用のシャンプーで洗ってはいけないのは何故?
A.人間の肌を洗うためのシャンプーは汗腺からでる皮脂や汗を清浄にするための強い洗浄効果があります。犬の肌は人間の皮膚の1/3~1/5の薄さ、同じ勢いで皮脂を洗い落としてしまっては肌のトラブルの元になります。犬のために作られたやさしい石けんで洗うことをお薦めします。
Q.痒みや湿疹の原因は?
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A.人間にも犬にも「皮膚バリア」があり、皮膚の中に存在する水分や油分を皮膚内にバランスよく保つ役割を果たしています。常在菌のバランスが崩れると常在菌の代謝物がそれ以外の微生物の増殖を抑制することができなくなり、痒みや湿疹などの原因になってしまいます。※皮膚の痒みや湿疹は食事や内臓疾患、アレルギーでも起きますので総合的に観察することがとても大切!原因を決めつけず獣医さんに診ていただくことをお薦めします。
わんちゃんのシャンプーの仕方
※洗面器に適量にカットした石けんとお湯を入れて石けんを柔らかくし、泡立てネットでもみもみするとたっぷりの泡が立ちます。
※シャンプーの前には、できればおトイレを済ませます。
※長毛種の場合はよくブラッシングをして絡みや毛玉を取ります。



① お湯の温度は38度でシャンプーします。
② 特にシャワーを怖がるわんちゃんは足からお尻、内股、背中と徐々に十分に濡らしシャンプーします。
③ 「大丈夫だよ~気持ちいいね」と優しく声をかけながら、コミュニケーションをとるようにします。
④ 足の指は細菌がたまりやすいので、肉球や指の間をもむようにしっかり洗ってあげましょう。

⑤ 耳の内側や顔は優しく指の腹やガーゼなどを使って洗ってあげましょう。耳に水が入らないように注意してあげてください。
⑥ 特に硬くなった目ヤニは、無理に取らずガーゼを使ってふやかすように取ります。
⑦ 一番汚れやすい口周りは、石鹸でしっかりキレイに洗えます。口周りをすすぐときに鼻に水が入らないように注意してあげてください。
『クエン酸リンス』の作り方
・ お湯…1~1.5L
・ クエン酸…小さじ1/4~1/3(食用又は医薬品グレード)
※良く溶かした『クエン酸リンス(pH4程度)』を
シャンプー後の被毛に流し掛け、お湯ですすぎます。※クエン酸はスーパーや薬局にて購入出きます。
⑨ ドライヤーの熱風を間近に当てないよう飼い主様の手に当てながら常にわんちゃんに当たる温度に気を付けてあげてください。
⑩ 乾燥が足りないと、蒸れて皮膚炎の原因になったり、冬は冷えて風邪をひいてしまうことがありますのでしっかり乾燥させましょう。

※シャンプーの一例です。

※石けんの性質上、溜めすすぎではなくシャワーでお願い致します。
⑧ Dog Soap SHIHO は基本的にリンスは要りませんが…よりふんわりさせたい時は、弱酸性の『クエン酸リンス』をお勧めします。



◆コールドプロセス製法では、石けんが完成するまで1ヶ月以上かかります。気温や湿度などその時の環境に対応しながら、一つ一つ丁寧に仕上げます。
◆材料に必要以上の熱を加えず、反応熱だけでじっくり熟成させ石けんを作る方法です。材料に含まれる良質な成分が壊れにくく、石けんに閉じ込める事が出来ます。
◆石けんのベースとなる植物油脂をはじめ、副材として配合する天然素材には熱に弱い成分もあり、高温で加熱するとその成分が壊されてしまうことがあります。コールドプロセス製法なら、熱による成分のダメージも少なく、熱に弱い成分を配合することもできます。
